テンプレのコピー


2019年6月にEmpress×elfより発売された原画・シナリオ共に聖少女のロープライス変態ゲー、GREAT DECEIVERの感想になります。

何年ぶりの聖少女先生なんですかね……更に今回はこれまた久しぶりにクリムゾン楽曲をタイトルにした作品なので、PAやClosedGAME等と違って純正聖少女作品と言っていいでしょうね。

ざっくりプレイした感想は……ロープラ規模にしたSTARLESSですね、はい。良くも悪くもいつもの変態ワールド全開の聖少女先生だなと思いました。

以下は詳細な感想(今回はロープラな上にいつも以上にストーリー性もないのでネタバレ(?)有りです)。

聖少女先生といえば(特にEmpressブランドになってからは)基本的に弱者が強者にひたすら蹂躙される内容のものが多いですが、今回もご多分に漏れずそのようなお話です。

フィットネスクラブの高額バイトに惹かれた主人公が麻理絵の御目に適い、言われるがままに妖しいトレーニングに付き合い、やがて弱みを握られ~というSTARLESSの優奈パターン。

その後はお察しくださいとね。

ちなみにメインキャラクターでパッケージ絵を飾っている麻理絵はSTARLESSからの続投キャラになりますが、特にSTARLESSをやっていないと楽しめないということもないのでご安心を。
間宮家のキャラは麻理絵のみで娘たちは出てきません。

……ファンからはライター聖少女も評判良いみたいなのであくまで私の意見ですが、原画家としては最強と信じて疑っていないんですけど、ライターとしての聖少女先生はやはりイマイチな気がします。


僕こと〇〇~みたいないつもの主人公の脳内自己紹介もそうですが、どうしても拙さを覚えるテキストなんですよね。

加えて毎作毎作ひたすらエロエロエロの連続でただのエロシーンの集合体となってしまっているんです。隙間を埋める物語が全くと言っていいほどない。
STARLESSやDISCIPLINEなどストーリーを大きく展開させられそうな設定の作品でもこんな感じなので面白味がないんですよね。

今回もロープラ故に仕方ないにしても鬼作の受け売りをそのままよりにもよってノータイムで麗亜にベラベラ喋って監禁されたりとその行動はどうよ? みたいなのが見受けられてお粗末だなぁと。
凡人を地獄に落とすにしても間宮家側のキャラは文字通り女帝なのだからもう少しスマートさが欲しかったですね。

と不満たらたらではありますが、今回はロープラなのでストーリー性はぶっちゃけどうでも良いのです。
聖少女原画のエロが見られればそれで十分ですからね(フルプライスだとそれだけでは困りますが)。


そしてライター聖少女の強味はやはりなんと言っても常人では100年掛けても辿り着けないような変態性にある訳ですからね。
そういう意味ではエロシーンにだけ全力投球すればOKなロープラというのは割とアリな選択な気がしないでもないです。

ペニバンでガン掘りされたり、キメセク、スカトロ(小、大両方)、尿道にチューブをぶっ刺して他人の精液を流し込み、はい精液補充完了☆彡などは序の口。

女性器と引き換えに男性器を手に入れた女性とのセックス、その女性に半女体化手術を受けさせられ犯される、男女ともに首をロープで吊られながらの窒息ヤクキメセックスなどロープラ故に数こそ少ないものの上級者向けすぎるシチュエーションとそれを彩るテキストはやはり聖少女先生にしか出せないものでした。

STARLESSが特にそうでしたが、この人の異様に生々しい精液描写や異常性に溢れたシチュエーションを見させられていると好き嫌いはともかく、他の人が描くエロが凄く淡白に感じられるようになるのが恐ろしいですね。刺激が強すぎておかしくなりそうです。

普段プレイしているエロゲのエロに物足りなさを感じたり、新たな扉を開けてみたい方は二刀流状態の聖少女作品を手に取ると幸せになれるかもしれません。
その先は地獄に繋がっているかもしれませんが。


私は今回Empress作品で一番キツく感じられてあまり使えませんでしたね……総数が大幅に下がっているせいで私のような凡人でも楽しめる比較的ソフトなシチュの数がかなり少なくなったせいでしょうが。
ただ、ソフトM向けのシチュもいつも通りいくつかありますので、基本的に受けシチュが好きな方は入りやすいかもしれません。

あとはこの方の作品となるとスカトロ方面でも期待している方がいるかと思いますが、ハッキリ言って微妙です。
該当シーンが三つしかない上にSEもかなり控えめな物に変更されていて、内容自体もついでのようにさらりと流されているので(糞だけに)。これ目的の方は聖少女絵が好きなんだ! という方以外は手を出さないほうが無難です。


さて、聖少女先生と言えばやはり一番推さねばならないのは絵。今回もクオリティは文句なしでした。
この方の絵はやっていることはキチガイそのもので混沌としているのにそれと同時に気品に溢れてもいるんですよねぇ。
とにかく派手で豪華。日本より海外受けが良さそう。

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美しい……。相当な古株なのに劣化するどころか進化しているのが流石。


CG枚数は差分抜きで14。シーン数も同様ですが、麗亜のシーンで1つとても短いものがあるので実質13。シーンの内訳は以下の通り(その短いシーンは外してます)。

麻理絵……6
麗亜……1
麻理絵&麗亜……1
満里奈……2
真希……1
半女体化主人公(女性声優のボイス付き)……1
美久(主人公の姉)……1

ロープラとしてもCGがやや少なめの方ですが、価格もこの枠の中では2200円と低めなので値段相応かなと。フルHDですしね。
ただ、麗亜のシーンが予想以上に少なかったのが痛いですね……一番見た目が好みだったので辛かったです。

ちなみにBGMは過去作流用ですが、背景は完全新規でシステムエンジンも最新のものになっています。プレイの快適さではEmpress作品で一番ですね(当たり前)。
なんと他社作品でも未だにあまりついていないバックログからのシーンジャンプも搭載されています。


最後に今回一応は亡きelfとのコラボという体ですが、鬼作の出番はほぼゼロに近いですし、役割自体もその辺のモブのそれと同等でした。
いるかは分かりませんが、その辺りに期待していた方はご注意を。
逆に聖少女作品に不純物が混じっているのではと危惧されていた方は安心してください。

ロープライスなので小規模ではありますが、手軽に「聖少女」を味わいたいという方にはぴったりの作品なのかなと思いました(本気で踏み込んでみたいという方にはSTARLESS辺りをオススメしますが)。
感想は以上になります。