作品名Lingeries
メーカーM no VIOLET発売日2001年5月25日
原画みうらたけひろシナリオ鈴木幸一
歌唱者不明(イメージソング、ED有り)。ムービーなし
対応OSWindows 95/98/ME/2000お気に入り度7/10
ディスクレス点数60
プレイ時間約5時間


肉感的な絵と気合の入った下着デザイン、社会人モノ、セクシャルハラスメント・SLGというジャンルに惹かれ購入……したは良いものの、エロ、SLG、シナリオ部分どれをとっても中途半端な出来で期待外れでしたね。
名作になれる素質はあっただけに悔やまれます。ちなみに私がプレイしたものは新パッケージ版になります。対応OS、主人公の名前変更の可否以外は特に変更はなさそうでした。

以下は詳細な感想。
◆シナリオ・SLGパート

ストーリー(公式サイトより)

舞台となるのはとある下着メーカー。
主人公はそこへ、課長待遇で派遣されることになります。

主人公はどんな依頼もこなす派遣社員のエキスパート。
今回の任務は、配属される「企画二課」の業績を上げること。
そしてもうひとつ、社内の勢力を強めつつある副社長派の同行を探り、
その野望をうち砕くことです。

目的を達成するには、企画二課だけでなく、他部署の協力も必要不可欠です。
他部署のOL達とも、存分に関係を深めましょう。

契約期間は3ヶ月。果たして、あなたは成功を手中に収めることが出来るでしょうか。
それともあえなくお払い箱にされてしまうのでしょうか……?


シナリオは公式のストーリー以上のものは何もありませんし、ストーリー的にもテキスト的にも優れた点はなし。まあその辺りはこのゲームのキモがセクハライベントなので特に問題ではありませんが。ただ、台詞が括弧で囲われなかったり、三点リーダーの多用が気になりましたね。
また、お話の最終到達点がどのルートでも同じのため、基本的にルートというものはなく、最後に結ばれるヒロインだけが変わるタイプと思っていただければと。11eyesなどが近いですかね。

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SLGパートは平日5日、休日2日の一週間構成で毎週月曜日に上司からノルマが課せられます。
基本的に平日は一日4回分選択できる行動コマンドで自身のパラメータ強化やOLたちとの交流orセクハラ、所持金を使っての裏工作、仕事で一週間のノルマ消化をこなしていく形になります。
自身のパラメータやOLたちからの評価やステータスはいつでも確認出来ますし、選択する意味のあるコマンドも実際に用意されるものより遥かに少ないため、難易度は低め、というよりも単なる作業の印象が強かったですね……。
序盤は勉強で自身のステ強化とOLと会話で好感度上げ。下準備が完了したら仕事は全部OLたちにぶん投げて余裕のノルマクリア、後はOLたちとの交流で好感度上げてイベント回収、そしてセクハラ天国って感じでした。
特定のヒロインは好感度上げすぎるとEDが確定してしまうのと好感度の高低で発生するセクハライベントが一部変わるぐらいが面倒な点でしたかね。

申し訳程度の下準備をすると後が流れ作業になるのはエロゲだとライアーソフトのオイランルージュを思い出しましたね……基本的に本作はシナリオやゲームパートに期待してやるものではないと書いておきます。


◆シナリオもSLGパートも駄目なLingeriesの魅力とは

それはやはりえっちな絵と他のゲームでは中々見られないセクハラシチュエーションになりますね。特に後者は貴重も貴重なので人によってはどハマりするかも知れません。

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こんな感じでフェチズムを刺激する局部アップCGがあったり、下着メーカーが舞台なだけに中々頑張っている下着デザインなどイラスト面に関しては差分が少ないこと以外は相当強かったかなと。あとヒロインは皆巨乳なのでその辺りも満足度高いです。

セクハライベントに関しては好感度が低い中では言葉責めだったり上司という立場を利用しての強引なボディタッチ、資料を取ろうとするヒロインのぱんつを覗き込んだりと様々。
好感度が上がると、コピー機で性器を印刷させたり、服をはだけさせたり、枕営業紛いのことやらせたり、自社製品を実際に使ってるところ見せろやオラァ! etc……とやりたい放題で個人的な性癖にドストライクでした、正直ここ最近プレイしたエロゲで一番興奮しましたね……。

が、そんな本作の輝かしいえっちイベント面には一つの罠があります。そもそも本作は実はパートボイスなんですよね。フルボイスじゃないんです。
じゃあパートボイスならエロシーンと重要なところだけボイスあるパターンだろと大体の方は思うかもしれませんが、本作はセクハライベントの大半にボイスがありません
そして本作のえっちぃしーんは各ヒロインに一回だけ用意されたセックスシーン以外はほぼほぼセクハライベントのみです。清く正しく美しくセクハラ特化ゲーなのです。その点に関してははフェチゲーとしてはOKでしょう。本番など飾りなのです。
しかししかし、そのフェチゲーとしての根幹をなすセクハライベントの大半にボイスがないのです。
つまり、エロシーンの半分以上はボイスないんですよね。
どういうことなのだこれは……あるべきものがない、それだけのことがこんなにも人に哀しみをもたらすのか……こんな暴挙を許してはならない……早く、早くM no VIOLETことミンクを潰しに行かなくっちゃ。

ボイス無くてもシコれるよ派の人には良いかもしれませんが、私みたいなボイスないと絶対シコれないよ派の人間には地獄でしたね。

いや、パートボイスなのは17年も前のゲームなのでしょうがないと思いますよ、でもボイス入れてるくせにこのゲームのウリとして出してるところが無音ってなんやねんそれ。舐めるのもええ加減にしろや。新パッケージ出す暇あるならそこでフルボイス化くらいしとけアホ。
大体回想モードも登録されないセクハライベントがあって中途半端なんじゃボケ。しかもその登録されないセクハライベントがボイス有りのものだからわざわざセーブデータ作っとかないといけないんじゃタコ。そもそもフルプラの癖にボリュームも不足しとるんじゃたわけ。

とまあ作ろうと目指したモノは素晴らしかったと思うのですが、欠けているものが多すぎて出来上がったものはなんだかよく分からないゴミ同然のものでしたというお話なのでした。

感想は以上です。
路線は非常に好みだったので、本当の本当に残念でしたね。きちんと作り込んでいたらその筋では語り継がれる名作になっていたかと思います。どこかのメーカーで似たようなのでないかなぁ……。